新たな調査で、今後20年間でニュージーランドの肥満人口は200万人に上ると予想される。
オタゴ大学の調査で、ニュージーランドのBMI(Body Mass Index:体格指数)は上昇を続け、2030年代初頭には危険なレベルにまで到達すると認識された。BMIは、身長と体重の割合に基いた成人男女に対する健康指数である。18.5Kg/m2~25Kg/m2が健康な体重範囲とされ、30Kg/M2以上は肥満と見なされる。
1977年から2013年にかけて、肥満の人数は3倍に増えた。今や肥満は、喫煙を追い越して、ニュージーランドで最も健康にダメージを与える要因とされている。高カロリーで栄養価の低い食事と、身体的な運動量の低下が、肥満増加に大きく拍車をかけている。
この調査を率いたオタゴ大教授は、「肥満人口の増大を安易に考えてはいけません。このままいくと肥満のエピデミックともいえる状態となり、ニュージーランド人の健康に深刻な影響を与えます」と警告を発している。
ニュージーランドは、肥満率に関してはOECD諸国でも最悪な国の一つだという。