ある調査で、妊娠中の母親が人種差別を受けて感じるストレスは、生まれてくる子供に影響するという結果を出した。
Social Science and Medicine誌に掲載された研究では、オークランドの母親64人とその赤ちゃん達から唾液を取って、ストレスと関連するホルモン、コルチゾールのレベルを測った。
研究者の一人であるコロラド大学の教授によると、自分の属する人種に対する差別を受けた女性達は、出産時のストレスレベルが高いとのこと。
ストレス度が高いと、生まれた時に体重が標準に満たない赤ちゃんや、未熟児で生まれるというような影響を受けやすく、そのことは後々心臓血管障害や、精神的な疾患に繋がることもあるという。
人種的な差別は、精神的だけでなく身体的にも人を傷つけることに気づいて欲しい、というのが研究者からのメッセージである。