ベイ・オブ・プレンティ沖のファカーリ/ホワイト島が、火山灰を連続的に噴き出す状態に入ったとして、火山警戒レベルが2から3(小規模噴火)に引き上げられた。航空カラーコードも黄から橙に変更された。アース・サイエンシズNZが10月20日(火)午後に実施した上空からの観測飛行で確認したもので、活動はこれまでの断続的な噴出から、蒸気・ガス・火山灰による弱い連続的な噴火へと移行していた。
当直火山学者のマイケル・ローゼンバーグ氏によると、主火口の活動口周辺には灰の層が広がり、一部は蒸気とガスの柱に乗って上昇していた。放出は弱く、爆発的な噴火の証拠は見られないという。ただ、噴気口のガス温度は1週間ほどで約100度から約395度へと約4倍に上昇し、二酸化硫黄も毎日衛星で検出されている。噴気口の大きさや形は10月12日の前回観測時から変わっていない。
本土への脅威は、風向きによっては硫黄のにおいがしたり、わずかに灰が降ったりする程度で、現時点で本土への降灰報告はない。一方で同氏は「現在の灰の放出は穏やかで低エネルギーだが、ほとんど予告なく激化する可能性がある」と警告。突然の爆発的な事象では火口底に岩が飛び散り、火砕流も発生しうるため、火口底や島の南東沖は命に関わる危険があるとしている。
ファカーリは、ファカタネの沖約48キロに位置する。2019年12月9日の噴火では、観光客を中心に22人が死亡した。今回の活動は過去30年の噴火サイクルに典型的なもので、数週間続く可能性がある。島には稼働中の観測機器がなく、本土からの観察、衛星データ、時折の飛行観測、気象庁(メットサービス)の情報に頼る状況が続いており、火山灰が航空に与える影響はメットサービスの火山灰情報センターが引き続き評価する。
