ニュージーランド教員評議会のパトリック・ウォルシュ議長は10月13日、有罪判決を受けた児童性犯罪者ティモシー・フィッシャー受刑者への対応について「我々は怠慢だった」と認め、被害者に無条件で謝罪した。独立調査の結果が公表されたことを受けた発言で、議長は結果に「胸が悪くなる思いだ」と語った。
調査を担当した弁護士キャサリン・アンダーソンKCの報告書によると、フィッシャー受刑者の登録を取り消す根拠は早くも2015年3月の時点で存在していたが、実際に取り消されたのは2025年9月だった。NZ Heraldは、この間に同受刑者が公立12校と複数の民間教育機関で働いていたと報じている(この数字は同紙のみの報道)。なお報告書は、2011年の最初の登録については当時の情報からは妥当だったと位置づけている。
ウォルシュ議長は、調査の怠りや、既存の法令で評議会が行動できることへの理解不足といった組織的な失敗があったと指摘。背景として、教職の擁護者であろうとし、教員から好かれたいという姿勢があり、「それは誤った焦点だった」と述べた。評議会は仕組みの改革、教員の人格・適性の確認強化、調査員の増員を進めるとしている。
エリカ・スタンフォード教育相は「介入する権限がありながら、評議会は繰り返し必要な措置を怠った」と批判。議長宛ての要望書で、有効な教員免許を持たずに雇用されている教員の特定、リスクの高い案件の迅速化、申立人への支援改善を急ぐよう求め、「行動計画だけでは不十分だ」と強調した。評議会は今後、完了した対策や期限に対する進捗、審査待ち案件の件数と期間を、毎月教育省へ報告しなければならない。フィッシャー受刑者は9人の少女への強制わいせつなどで、禁錮4年5カ月の刑に服している。
