テカポ湖やプカキ湖など人気観光地を抱える南島カンタベリー地方のマッケンジー地区で、公衆トイレの有料化を巡る問題が起きている。同地区議会が管理する公衆トイレ25か所のうち3か所は2025年半ばから1回1.50ドルの有料制となったが、利用を避ける人が相次ぎ、トイレの裏で用を足したり、観光客がカフェに押し寄せたりする「想定外の影響」が出ているという。
スコット・アロンセン市長によると、清掃業者がトイレ裏の排せつ物を処理しなければならない事例が頻繁に報告されている。プカキ湖近くのカフェからは、観光バスの乗客がトイレだけ使って何も買わずに去っていくとの苦情も寄せられた。これまであまり使われていなかったバークス・パスの無料トイレも、今では利用が集中している。
それでも市長は、有料トイレを増やす必要があるとの立場だ。議会は昨年度、トイレの維持管理に約80万ドルを計上しており、これは税収全体の約4%に当たる。「フェアリー、トワイゼル、テカポの間で清掃員が1日3回回っても、30分後にはまた清掃が必要になる。財政的に持続不可能だ」と述べ、観光の恩恵を直接受けない年金生活者などの住民にも負担が及んでいると訴えた。
9月29日の議会で審議される報告書では、フェアリー、バークス・パス、テカポ(3か所)、トワイゼルの主要トイレを新たに有料化し、別の4か所には電子寄付の仕組みを導入するよう提言している。費用には政府(ビジネス・イノベーション・雇用省)からの250万ドルの補助金を充てる。市長は夏の観光ピーク前の運用開始を目指しており、「うまくいけば他の地域も追随するだろう」と話している。
