ネイピアで開かれた住民集会で、テクノロジー企業Xeroの元社員アリー・ネイラーさんが、クリストファー・ラクソン首相に対し、職場における力関係と性暴力の問題について鋭い質問を投げかけた。ネイラーさんは、Xero創業者で元最高経営責任者(CEO)のロッド・ドルーリー氏(サー)から在職中に不適切な行為を繰り返し受けたと主張している当事者の一人。
ネイラーさんは「あなた自身も元CEOであり力を持つ立場の男性として、そうした力関係が存在する中での行為が適切だと思うか」と首相に迫り、「性暴力というこの国の大きな問題に、国民党は最終的に何をするつもりか」と問うた。ラクソン首相は「国として恥じるべき問題だ」と応じた上で、ストーキング対策法の整備や性犯罪者に対する善良な人格要件の撤廃、被害者が加害者の氏名公表を選べる制度づくりなど政府の取り組みを説明したが、ドルーリー氏のケースについて具体的な言及は避けた。首相は自身がユニリーバやエア・ニュージーランドのCEOを務めていた際、職場内の不適切な関係について明確なルールを設けていたとも述べた。
ネイラーさんは首相の回答を「曖昧だった」と評し、ドルーリー氏から政治献金が行われていたことにも懸念を示した。ドルーリー氏を巡っては複数の元社員から同様の申し立てが相次いでおり、企業統治や政界との関係を含め、今後も追及が続く見通しだ。
