ニュージーランドの留学や移住、起業、旅行、就職など総合情報サイト

大洪水とノースショアのビジネスオーナーたち

記録的な豪雨に襲われたオークランドでは、土砂崩れ、道路封鎖、住宅や商業家屋の浸水などの被害が多発し、非常事態宣言が発動された。

ブラウンズベイのBeach Road沿い店舗は多くが浸水し、家具やビジネスに必要な設備が汚水をかぶった。

ノースショアのビジネスオーナー、マシュー・コールさんは自身のキッチンデザイン会社に、数秒の間に水が入り込んできたと語る。

コールさんのショウルームになだれ込んだ水は、メインゲートを押し開き、室内の家具は道路に押し流された。

「このビルはメチャクチャになりました。最初は1200mmの高さの水が、あっという間に肩の高さになって、室内の設備が全てダメになりました」

この被害から立ち直るためには、1年くらいの期間が必要と彼は考える。

シャーダ・アワドゥさんは同じ通りでタイヤとホイールの販売店を営む。

「店に水を入れたくなかったので、タイヤでドライブウェイにバリケードを作ろうとしていました。そうしたら文字通り10秒で足首まで、そしてまた10秒でウェストの高さまで水に浸かっていたんです。そして全てを失ってしまいました」

リビーさんとジョンさんのキストン-クラーク夫妻は、Beach Roadに4週間前にスポーツジムをオープンしたばかり。

「キャビネット、棚の中身、ワードローブ、クルマの部品などありとあらゆるモノが水に浮かんでいました。何台もの数千ドルはするマシンを救うすべもありませんでした」

この日は国民党のクリストファー・ラクソン党首と、エリカ・スタンフォード議員がブラウンズベイを訪れ、ビジネスオーナーの話を訊いた。