先週起こったホワイト島噴火の犠牲者を悼み、ニュージーランドでは1分間の黙とうが行われた。
噴火の起こった午後2時11分、ファカタネのテ・マヌカ・ツタヒのマラエ(マオリの集会所)にも、100数名が集まって黙とうが捧げられた。集まった中にはファカタネのジュディ・ターナー市長の姿もあった。「式は静かで厳粛でした。地元の住民にとっては、この悲劇からどうやって立ち直るかを考えるよい機会となったでしょう」とターナー市長。12月16日の時点で、病院で亡くなった人も含め16人の死亡が確認されている。26人が現在も病院で手当てを受けていて、そのうち12名は、ニュージーランドの医療施設の負担を慮ったオーストラリア政府により、空軍機でオーストラリアの病院へ搬送された。また患者がオーストラリアの家族と会うことを容易にする目的もあった。残りの14名はニュージーランドで手当てを受けており、うち10人は予断を許さない容体であるという。