エコノミストのベンジー・パターソン氏の調査によれば、2017年までの4年間で、オークランドの人口は20万人近く増加し、ほぼ170万人となったが、その一方で3万3,000人がオークランドから他の場所へ移住しているという。
オークランドを離れた人々を主に構成するのは、20代後半、子供のいる30代夫婦の家族であるとのこと。パターソン氏は、働き盛りで生産性の高い若い世代が出て行ったことにより、オークランドではスキルのある労働者不足という問題を抱えることになる、と見ている。この人手不足は、海外からの移民によって補填され得るが、移民への規制が厳しくなる中、オークランド市は、若い家族を惹きつける改革が必要になる。というのが彼の見方だ。
オークランドを後にした若い家族の移住先としては、タウランガが最も人気の地方都市で、他にはオークランド南のワイカト地方、北のファンガレイやカイパラ、または南島のダニーデンやクィーンズタウンも人気がある。