NZで見たい星座と言えば南十字星ですが、その近くに日本では絶対に見られない銀河が二つあるのを知っていますか?
銀河の正体
ニュージーランドで夜空を見上げた時、その星の数に驚いた方もいるんじゃないでしょうか。
暗い夜には、天の川を一年中見つけられます。
あまり知られていませんが、天の川は別名「天の川銀河」とも言います。
では、「銀河」ってなんでしょう?
一般に銀河とは、数十億~1兆個以上の恒星が集まっている場所です。
つまり天の川を作っている淡い光の一つ一つがすべて星の粒なのです!
かなりの数の星があることがわかりますね!
日本では見られない銀河
天の川銀河は日本でも見ることができますが、南半球でしか見ることのできない銀河があるのはご存知ですか?
それも2つあるんです!
じゃあ一体どこにあるのでしょう?
南十字星のある南の空を見上げると、丸い雲のようなものが2つ空に浮かんでいます。
天の川の一部分を切り取ったみたいじゃないですか?
これなんです!
この二つを「マゼラン銀河」といいます。
大きい方を「大マゼラン雲」、小さい方を「小マゼラン雲」と呼んでいます。
マゼランの名は、人類で初めて世界一周を成し遂げた探検家「フェルディナンド・マゼラン」を称えて命名されました。
北半球では決して見られない珍しさから、天文学者の中にはこれを見るために南半球を訪れる人もいるそうです。
銀河つくる星の数
銀河は多くの星の集まりですが、いくつ星があるのでしょう?
正解は、大マゼラン雲が約300億個。小マゼラン雲が約30億個です。
天の川銀河は数千億個と考えられています。
マゼラン雲までの距離
また大マゼラン雲は地球から16万光年、小マゼラン雲が約20万光年先にあります。
光年と言うとイメージがつきずらいですね。
キロに直すと1光年が約9.5兆キロなのです。
それを20万倍すると・・・果てしなく遠いことがわかりますね。
ニュージーランドで見ることができる物質の中で最も遠いものとも言えるでしょう。
私たちも銀河の一員
広い宇宙空間のなかに数億個の星の集まりである銀河は、現在わかっているだけでも2兆個あります。
その中で私たち地球は天の川銀河に含まれていて、マゼラン銀河はご近所の銀河ということです。
壮大な話に聞こえますが、星や銀河は空を見上げたらいつでもあるもの。
手つかずの自然が残るニュージーランドは宇宙に思いを馳せるのにはぴったりだと思いませんか?