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ニュージーランドでは1年に1度しか花火が買えないって本当?

ニュージーランドでは1年に1度しか花火が買えないって本当?

花火解禁のガイホークスデーって何?

11月5日(木)はガイ・ホークスデー。この日はニュージーランド各地で花火大会が行われ、一般の人々も花火を上げる日として知られています。しかし「そもそもガイ・ホークスデーって何?」、「なぜ花火をするの?」と疑問に思われている人もいるかもしれません。

ガイ・ホークスは16世紀にイングランドのヨークで生まれた実在の人物です。この男性は敬虔なカトリック信者だったのですが、1603年にイングランド王となったジェームズ1世のカトリック教徒弾圧に憤慨し、仲間たちと共謀して国王と議員たちを狙い火薬を仕掛けます。その火薬は11月5日に発見され、ガイ・ホークスは逮捕後、処刑されました。この爆弾陰謀事件が発覚した11月5日をイギリスではガイ・ホークス・デー(あるいはガイ・ホークス・ナイト)という記念日に指定し、暗殺が未遂に終わったことをお祝いするのです。そしてイギリスとつながりの深いニュージーランドもそれに倣っているというわけです。

ニュージーランドは自由に花火が買えない!

日本では夏の風物詩としてどの家庭でも気軽に花火を買って楽しみますが、ニュージーランドでは一般的に花火を購入することは禁止されています。ところがガイ・ホークス・デーの前3日間(11月2日~5日)のみこれが解禁。個人でも花火を購入することができます。

このあたりがニュージーランドでもあまり知られていない点なのですが、ニュージーランドは個人が花火をすることを禁止してはいません。ただし購入できるのは1年間でこの3日間だけなのです。

購入した花火はいつ使っても法律的には問題ありません。ただし、地元カウンシルが適切でないと判断した場合(例えば公園やビーチなどの公共の場で花火を上げるなど)、直ちに中止しなくてはなりません。

花火をする際は
①自宅の敷地内
②近所の人たちに配慮する
③燃えやすいものは近くに置かない
④遅くとも夜10時30分までには終えること
が推奨されています。

花火大会を楽しもう

このように周囲に気を遣ったり、花火の質も日本よりかなり落ちることを考えると、ガイ・ホークスデーは花火大会に出かけて楽しむほうがよさそうです。今年の主な花火大会はウェリントンハーバーで11月7日(土)21:00から、クライストチャーチのニューブライトンの桟橋で11月5日(木)21:00から行われます。そのほか全国各地で花火大会が開催されますので近隣のイベントをチェックしてみましょう。

花火の購入と使用についての情報:http://www.newzealandnow.govt.nz/resources/fireworks-for-guy-fawkes

ウェリントンの花火大会

Sky Show Fireworks

日程:2015年11月7日(土)21:00~21:20(雨天の場合は翌日に順延)
会場:Wellington Harbour, Wellington
URL:http://wellington.govt.nz/events/annual-events/sky-show-fireworks

クライストチャーチの花火大会

Treetech Guy Fawkes Fireworks Spectacular

日程:2015年11月5日(木)21:00~
会場:New Brighton Beach, Marine Parade, New Brighton, Christchurch