Harcourts Cooper & Co 不動産セールス＆マーケティングコンサルタント　イェニー浩子

ニュージーランドに来たきっかけを教えてください

初めてニュージーランドを訪れたのは、今から30年以上前のこと、友達の友達が行けなくなってしまった旅行先に、ピンチヒッターで行くことになったのがNZだったのです。それまでは、全く縁のない国だったのに、そこから急激にNZが身近な存在へと変わって行きます。時を同じくして別の知り合いがNZ日本ソサエティに入会「あんな国に住んでみたいんだよね」という一言を聞いて、自分も素直に「住んでみたい」と思い、それを口にすると「だったら領事館でパーティーがあるから一緒に行こう」と話が進み、旅行する予定だった友人も誘って、領事館のパーティーに行くことになりました。

この話が決まった直後に、例の友人と二人で街を歩いていると、またもNZのワーキングホリデーで起業して帰って来たという別の知り合いに偶然会い「私達今度NZに行くんです。あんな国に住んでみたい」と口にすると「だったら二人ともウチの会社で働けば良いよ」と、旅行前に話がどんどん進んで行ってしまいました。

初めてのNZ旅行は、将来の就職先下見ツアーとなり、その後晴れてツアーガイドとしてNZに戻って来たのが1994年4月のことでした。 今だから言えますが、始めは右も左も分からない状態で、お客様より滞在日数の少ないNZ到着3日目にして、既に仕事をスタートさせるという無謀な事もしています。

これまでの職歴は？

ツアーガイドは計４年、最初にいただいた２年の就労ビザが切れる前に、友人が大手旅行会社からスカウトされ、私もおまけでその会社に入社することができました。夢や思いを口にするとどんどん叶って行くと聞いた事がありますが、本当にその通りですね。但し、全てが順風満帆だったわけではなく、就職活動に苦労した時期も、もちろんありました。長期に渡ってCVやカバーレターを何度も書き直す過程は、自分を見つめ直す良い機会になったと思います。また、これまで様々な職業を経験してきましたが、そのどれもが人と関わる仕事であったため、今の仕事にも活かせていると実感しています。

それが今のお仕事に続いているんですね！

現在の不動産業に携わって10年以上が経過しましたが、それまでにオークランドにある日系旅行会社やクレジットカード会社では日本のカスタマーサービスを徹底的に仕込まれ、その後国際的なブランド店で、さらに世界で通じるサービスを叩き込まれました。結果、日本が世界に誇るカスタマーサービスとキウィホスピタリティーを身に着ける事ができたと自負しています。紆余曲折ありましたが、全ての経験があって今があると思います。不動産はヒューマンビジネス、誰から買うか、誰と売るかは大切な要素となってきます。日本語でも英語でも、お客様の目線に合わせ専門用語は嚙み砕き、分かり易く親身になってアドバイスをすることで信頼関係が生まれ、言葉の壁だけではない本当の意味での縁結びができる、この縁結びこそが私のやりたいことなのだと、最近になって改めて感じる様になりました。

最後にひとことお願いします

ずっと応援を続けている日本語こども図書館 Japan Kauri Education Trust (JKET)が、NZ経済の低迷、助成金の削減、家賃上昇の煽りを受け、現在ホームレス状態に陥っています。インチライブラリーと呼ばれた小さな図書館時代から換算すると実に18年、14000冊の蔵書を抱え親子3代に渡る利用者もいる日本語こども図書館に、活動拠点を見つけ存続して欲しいと切に願っています。ご賛同いただける方はぜひクラウドファンディングにご協力いただけると嬉しいです。

https://givealittle.co.nz/cause/save-japan-kauri-education-trust-help-us-keep