2017年11月、ウェリントンのロワーハットにオープンした「ネコ・ネル」。日本人とアメリカ人のカップルが運営するニュージーランド初の保護猫カフェをご紹介します。
猫を助けたいという長年の想いからオープン

photo: © Masanori Udagawa
2017年11月、ウェリントンにお目見えした「Neko Ngeru」。Neko(ネコ)は日本語の猫、Ngeru(ネル)はマオリ語で同じく猫を意味します。オーナーは大阪・道頓堀出身のケンさんとアメリカ・サンディエゴ出身のリッシェさんご夫妻。大阪で出会い、結婚されたおふたりは、その後、仕事のためにクウェート、メキシコ、上海と移り住み、2016年にニュージーランドへ。ケンさんはワーキングホリデーでニュージーランドに住んでいたことがあり、この国へ移住することは結婚当初からの夢だったそうです。

photo: © Maree McLeod Photography
「ネコ・ネル」はニュージーランド初の保護猫カフェです。大の猫好きであるケンさんは、大阪の友人が保護猫活動を長年続けていることに刺激を受け、ご自身も猫を助けたいと考えていました。
上海で暮らしていた時、現地で日本人が主宰する上海ワンニャン里親会の活動に参加し、保護猫が里親を見つけるには、猫を見てもらい、触れてもらう機会を増やすことが重要であると気づいたといいます。そしてニュージーランドへ移住するにあたり、保護猫活動をしながらビジネスにもつなげられる保護猫カフェを開くことを決めました。特に影響を受け、参考にしたのは大阪にある保護猫カフェ「ネコリパブリック」だそうです。
猫とくつろげる落ち着いた空間

photo: © Murals by Izzy Joy
「ネコ・ネル」が目指しているのは、カフェにやってきたお客様と猫たちがゆっくりとリラックスできる落ち着いた空間を提供すること。マオリの猫や猫サムライなど壁にユニークな猫のアートが描かれた店内は静かで、自宅にいる気分でのんびり過ごせます。

photo: © Masanori Udagawa
「ネコ・ネル」には常時15匹ほどの猫たちがおり、全員が協力関係にあるウェリントンの保護猫団体からやってきた子たちです。フレンドリーな猫が多いので、猫とたくさん遊びたい人にもおすすめ。抱っこもOKですが、寝ている猫は起こさず、もし猫が抱っこを嫌がったら逃がしてあげましょう。また、大きな声を出したり、人間の食べ物やドリンクを与えたり、写真を撮る際にフラッシュを使うのはNG。14歳以下の子供は必ず保護者の付き添いが必要です。
「ネコ・ネル」を最大限に楽しむコツは?

photo: © Masanori Udagawa
猫と遊びたいなら猫が活動的な開店直後の午前中に、猫と一緒にまったりリラックスしたいなら、猫の昼寝時間に当たる午後に訪れるといいでしょう。キャトラー(キャット+バトラー)が常勤しているので、それぞれの猫の個性やバックグラウンドについて気軽に尋ねることができます。
セッションタイムは1時間もしくは30分で、ドアチャージが大人NZ$10(30分NZ$6)、子供(12歳以下)NZ$8(30分NZ$5)。店内で本格的なエスプレッソや日本から輸入している無農薬栽培の緑茶(八女茶)、パイ、ケーキなどを楽しむことができます。また、猫のフードやトイレ、猫モチーフの雑貨なども販売しています。売り上げの一部は保護猫団体に寄付されるそうです。
保護猫カフェなので、気に入った子がいれば迎え入れることも可能です。当日の譲渡は不可ですが、ペットを探している人は「ネコ・ネル」に出かけ、スタッフに相談してみてはいかがでしょうか。
里親探し活動にとどまらず、ニュージーランドでの野良猫の現状や解決情報も発信していきたいと話すケンさん。猫好きにはぜひ訪れてほしい癒しのカフェです。
ネコ・ネル/Neko Ngeru Cat Adoption Cafe

- 住所:
- 291 Jackson St., Petone, Lower Hutt, Wellington
- 電話:
- 04-589-2287
- 営業時間:
- 10:00~17:00(木曜~20:00、土曜~18:00)
- 定休日:
- 祝日
- 料金:
- ドアチャージ大人1時間NZ$10(30分NZ$6)
- 子供(12歳以下)・シニア・学生1時間NZ$8(30分NZ$5)
- 2歳以下無料、ファミリーパック(大人1人と子供2人、あるいは大人2人と子供1人)1時間NZ$24(30分NZ$15)
- ※14歳以下は大人の付き添いが必要
- URL:
- https://nekongeru.nz/