
photo: © Mark Russell
近年、ニュージーランドで人気が高いアクティビティのひとつが星空観賞。旅行者には南島のテカポが有名ですが、オークランドの沖合に浮かぶグレートバリア島にも最近注目が集まっています。
ニュージーランドが星空観測に適している理由
星が美しく見える条件は、空気が澄んでいること、夜が暗いことの2つ。ニュージーランドが位置する南半球は、北半球よりも海洋面積が大きいことから大気中の不純物が少なく、また、この国は自然が豊かなため、さらに空気がキレイなのです。都市を除けば街灯もあまりなく、光害が少ないこともポイント。つまりニュージーランドは前述の2つの条件を完璧に満たしているのです。
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世界3番目のダークスカイ・サンクチュアリ
グレートバリア島はオークランドから約100km北東に位置する離島です。島の面積は285平方キロメートルで人口は約1000人。総面積の約60%が自然保護区に指定され、農業と観光を主要産業としています。手つかずの自然が残されていますが、外国人旅行者にはまだあまり知られていない穴場的存在。この島が星空観測地として新たに注目を浴びるようになったのは、2017年、国際ダークスカイ協会から「ダークスカイ・サンクチュアリ」に指定されたことがきっかけです。
国際ダークスカイ協会はアメリカに拠点を置くNPO団体。公害問題に取り組み、美しい星空が望める環境を守る活動を行っています。2001年より世界中の星空観測地の保護を目指した「ダークスカイプレイス・プログラム」を始動。ダークスカイ・コミュニティ(公害に取り組む自治体が対象)、ダークスカイ・パーク(夜が暗い環境が保たれている自然公園・森林公園・エコパークなどが対象)、ダークスカイ・リザーブ(700平方キロメートル以上の面積を持つエリアが対象)、ダークスカイ・サンクチュアリ(公害がほとんどない世界で最も隔絶された場所が対象)、ダークスカイ・ディベロップメント(公害への取り組みの促進をしている区画や地域の融合体が対象)の4つのカテゴリが設けられ、テカポはダークスカイ・リザーブの最高ランクに指定されています。
ダークスカイ・サンクチュアリはこれら4つのカテゴリの中で最高位に当たり、グレートバリア島は、2015年、最初に認定されたチリのガブリエラ・ミストラル(AURA観測所)、2016年に認定されたアメリカのコズミック・キャンプ場に続く3番目の認定地となります。
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グレートバリア島のおすすめ星空観測スポット

photo: © Mark Russell
グレートバリア島にはこれまでテカポで行われているような星空観測ツアーは存在しませんでしたが、ダークスカイ・サンクチュアリに指定されたことを受け、地域コミュニティで星空に詳しいアンバサダーを20名選定。カスタムメイドの星空観測ガイドツアーをスタートさせました。
最少催行人員は2名で、料金は内容によって異なり、一人NZ$75~。リクエストベースで満天の星空の下でのディナーやピクニックもアレンジできます。
個人で見に行く場合のおすすめは、南東部のメッドランド・ビーチ。ただし周辺は暗いので足元には十分注意し、なるべくグループで行動しましょう。次のニュージーランド旅行では、世界有数の美しい星空を鑑賞しに出かけませんか?
グレートバリア島/Great Barrier Island
詳細情報
- 公式URL:
- https://www.greatbarrier.co.nz/
- 電話:
- 0800-468-622(ニュージーランド国内通話料無料)
- Email:
- info@dgbi.co.nz
星空観測ツアー催行会社
Good Heavens
ツアーに関する詳細は要問合せ
- URL:
- https://www.goodheavens.co.nz/
- 電話:
- 09-429-0876
- Email:
- goodheavens@greatbarrier.co.nz