あまり知られていない武術が今月、五輪の舞台にデビューする。その先頭に立つ一人が、ニュージーランドの17歳、アンバー・ゾウさんだ。1Newsによると、ゾウさんはセネガルのダカールで開かれるユース五輪のウーシュー(武術)に出場する48人の一人に選ばれた。ウーシューが公式の五輪プログラムに加わるのは初めてで、オセアニアからの出場者は彼女だけだという。
ウーシューは、カンフーを競技化したもので、武術の技に曲芸的な動きやジャンプ、蹴りを組み合わせる。映画のようなアクションとは違い、選手同士の身体的な接触はない。コーチのウェイ・ザウ氏は、現代のウーシューは相手と戦うのではなく技を披露することに重点があり、「主な目的は護身や体力づくりで、他人を傷つけるためではない」と説明する。ゾウさんは素手の演技と武器を使う演技の2種目に出場する予定で、審判は体操競技のように、演技の完成度と難度を採点する。
ゾウさんは準備について「食べて、寝て、練習して、勉強して、また繰り返し。ほかのことをする時間はほとんどない」と、学業と厳しい練習の両立を語る。演技は見た目以上に過酷で、「私にとってはほぼ短距離走。かがんだり跳んだりしながら、一瞬も気を抜けない」という。長年五輪採用を目指してきた競技の歴史的な一歩に、ニュージーランドから挑戦する。
