陸上競技のコーチとして、ジョン・ウォーカー氏のマイル世界記録を導いたアーチ・ジェリー氏が、10月24日(土)朝に104歳で亡くなった。アスレチックス・ニュージーランドが明らかにした。数か月にわたり入院しており、ブーパ・グレンバーン(Bupa Glenburn)で息を引き取ったという。
ジェリー氏は1922年8月13日にダニーデンで生まれ、本名はアルバート・アーチボルド・ジェリー。第二次世界大戦中は海軍に従軍し、戦後は教育の道に進んだ。コーチとしての活動は50年以上に及び、93歳のときにはハミッシュ・カーソン選手を2016年リオデジャネイロ五輪へ導いている。
最も有名な教え子が、のちにサー(Sir)の称号を受けたジョン・ウォーカー氏だ。ウォーカー氏は1975年にスウェーデン・ヨーテボリで男子マイル3分49秒4をマークし、史上初めて3分50秒の壁を破った。翌1976年のモントリオール五輪では1500メートルで金メダルを獲得している。ほかにもイアン・スタッド(1966年コモンウェルスゲームズのマイル銅)、クリッシー・フィッツィンガー(Pfitzinger)、バーバラ・ムーア(1990年コモンウェルスゲームズ1万メートル銅)らを指導した。
指導者・運営者としても活躍し、1976年と1984年の五輪でNZ代表チームのコーチを務め、1983年の第1回世界選手権ではチームマネージャーを担当した。15年間にわたり代表選考委員を務め、アスレチックス・ニュージーランドの会長も歴任。スポーツへの貢献により大英帝国勲章(OBE)を授与され、ニュージーランド・コーチ殿堂入りも果たしている。2024年には102歳で協会の終身会員に選ばれていた。
