1954年にクライストチャーチで起きた殺人事件の当事者で、映画『乙女の祈り(Heavenly Creatures)』のモデルとなったポーリン・パーカー氏が、スコットランドで88歳で亡くなったと報じられた。スコットランドの地元紙「ジ・オルカディアン」によると、今月初めにオークニー諸島で死去し、「ヒラリー・ネイサン」という別名で暮らしていたという。
事件は1954年6月に起きた。当時16歳だったパーカー氏は、友人の15歳のジュリエット・ヒューム氏とともに、パーカー氏の母ホノラ・メアリー・パーカーさん(46)をクライストチャーチのビクトリア・パークの遊歩道で殺害した。2人はストッキングに入れたレンガで約20回殴ったとされる。いずれも未成年だったため死刑は適用されず、有罪判決を受けた。2人は1959年に釈放され、新しい身元を与えられた。
この事件はピーター・ジャクソン監督の1994年の映画『乙女の祈り』で描かれ、メラニー・リンスキーがパーカー役、ケイト・ウィンスレットがヒューム役を演じた。ヒューム氏はその後、「アン・ペリー」の名で犯罪小説家として活躍し、数百万部を売り上げたが、2023年に亡くなっている。
事件はニュージーランド犯罪史上もっとも知られた出来事のひとつで、映画をきっかけに世界的にも注目された。事件から70年以上を経て、関係者の最期が改めて報じられた形だ。
