東京オリンピックでのニュージーランド初のメダルは、トライアスロン男子ハイデン・ワイルドの銅メダルであった。
ワイルドは最初のスイムが終わった時点で37位だったが、バイクで健闘し、最後のランはトップ10からスタートした。
早々にトップ3に入った後は最後までそれをキープし、銅メダルを勝ち取った。そしてそれが東京2020でのニュージーランド最初のメダルとなった。
同じくニュージーランドのテイラー・レイドも、ラン開始時点でトップ10入りしていたが最終的な順位は18位。
ワイルドはゴールインしてすぐ感極まって涙を流した。銅メダルは家族のために、とくに12年前に亡くなり、彼のレースを一度もみることがなかった父親のため、と語った。
トライアスロン・ニュージーランドのパフォーマンス・マネージャーであり、2004年アテネオリンピックの金メダリストでもあるハーミッシュ・カーターは、「ハイデンのパフォーマンスは驚くばかりによかった。スイムでのよくないスタートから、冷静さを保ち最後まであきらめなかった」とワイルドの活躍を称えた。