来年の東京オリンピックは、史上最も暑いオリンピックと予想されている。ニュージーランドのアスリートたちは、この暑さ対策のため、特別な熱室でトレーニングを行っている。
東京オリンピックにおいて、敵はライバルの選手たちだけではない。オリンピック選手たちは、日本の暑く湿度の高い夏に打ち勝つトレーニングを行っている。3年越しの計画で、ニュージーランド人選手たちが過剰な発汗でパフォーマンスが落ちることのないよう、特別なトレーニング方法が編成された。オークランドのノースショアにあるMillenium Instituteに作られた小さな部屋が、トレーニングのキーとなる。部屋の温度は32度に設定されているが、湿度を最大80パーセントまで上げることで、体感温度は37度にもなる。この部屋のドアが閉められると、中にいる者達は、たちまち汗をかき始める。
今年に入って東京でオリンピックのテストを行ったトップアスリートの中には、この部屋でのトレーニングの効果をすでに感じている者もいるとのこと。