優勝を目前としていた砲丸投げのヴァレリー・アダムズは、ライバルのアメリカ人ミッシェル・カーターの放った最終投てきにより逆転され、銀メダルとなった。
2回目の投てきでアダムズは、今シーズンの自己ベストである20メートル42の記録を出し、他の選手で20メートルを超した者がいない中、そのまま優勝を飾るかに思いきや、カーターの投てきが20メートル63という驚異的な数値を出し、金メダルが遠のいた。
アダムズの最終投てきは20メートル39で、カーターには及ばず、銀メダルに甘んじる結果となった。2008年北京オリンピック、2012年ロンドンオリンピックの金メダルに次いで、アダムズにとってはこれが3個目のオリンピックメダルである。もし彼女が勝っていたら、1種類の競技で3大会連続金メダルを獲得する初めての女性となっていた。
試合後のインタビューでは、「そんなにがっかりはしていない。もちろん勝っていたらそれに勝るものはないけれど。この試合のために、持てる力を全て注いで激しい練習をしてきました。そして全力で戦いました。今日、ここにこうしていられる事自体が素晴らしいことです」とコメントした。
アダムズは、6個目の銀メダルをニュージーランドにもたらした。