ニュージーランドの留学や移住、起業、旅行、就職など総合情報サイト

総選挙は与党連合67議席・左派勢力56議席で接戦 「オポチュニティ党」がキャスティングボートを握る可能性

11月7日(土)に投開票が行われたニュージーランドの総選挙は、開票率97.6%の段階で明確な勝者が決まらない接戦となっている。暫定結果では、与党連合が計67議席(国民党42、ACT党13、NZファースト12)、野党の左派勢力が56議席(労働党35、緑の党16、テ・パティ・マオリ5)、新興のオポチュニティ党が7議席を獲得する見通しだ。国会は130議席だが、後述の「オーバーハング」で議席が増える。

オポチュニティ党は得票率が約5.4%と、議席配分の条件となる5%をわずかに上回っているが、まだ確定してはいない。同党が議席を得れば、与野党どちらにとってもキャスティングボートを握る立場になる。ラクソン首相は結果を「接戦すぎて判断できない」と述べ、労働党のヒプキンス党首は「待つ時間が必要になる」との見方を示した。ラクソン氏はこれまでオポチュニティ党との協力を否定してきたが、世論調査アナリストのデイビッド・ファーラー氏やACT党のシーモア党首は、同党との対話を始めるべきだと指摘している。

今回は、選挙区で当選した議員が政党得票で得られる議席数を上回る「オーバーハング」も話題だ。国民党は6議席、テ・パティ・マオリは4議席の超過があり、あわせて11議席が上乗せされて国会の定数が膨らむ。緑の党のスワルブリック共同党首は、オーバーハングや有権者登録の変更が結果をゆがめたとして、より広い憲法論議を求めた。

国民党は閣僚級の議員にも影響が出そうだ。ウィリス副党首兼財務相、ビショップ氏、ゴールドスミス氏、ブラウンリー氏はいずれも比例名簿のみでの立候補で、国会に戻れない見通しとなった。ビショップ氏は選挙区のハット・サウスで労働党のジニー・アンダーセン氏に敗れ、敗北を認めた。一方、国民党はタマキ、ネルソン、ハミルトン・イーストで議席を獲得した。

特別投票や海外票の集計がまだ残っており、ファーラー氏は後半の票は左派に有利に働くとみている。選挙管理委員会は最終結果を11月27日に発表する予定で、それまで政府は暫定的な「管理内閣」の状態が続く。連立交渉は最終結果の確定後に本格化するとみられ、不安定な政局がしばらく続きそうだ。