ニュージーランドでも最も経済的な成功を収めている観光地クィーンズタウンは、国内で最も貧しい市の一つになるかもしれない。
クィーンズタウンの経済的成長率は40%ダウンし、失業率は25~30%にもなるおそれがあると予想された。観光によって栄えてきたクィーンズタウン・レイク・ディストリクトから、ホスピタリティ業界に従事する若い移民ワーカーはおそらく今後姿を消すだろう。と、ジム・ボウルト市長は予測している。「無理もないことですがコミュニティのほとんどの住民が、将来に不安を覚えています。今後の課題は山のようにあります。みんなで協力して、今後どのように生き残ってゆくか解決策を見つけなくては」ディストリクト・カウンセルは、8,400件もの福祉援助の申請を受け取った。最も多いものは、食べ物や生活に不可欠な日常生活品を求める申請で、残りは家賃のサポートであった。
「私たちのコミュニティ経済は、ツーリズモに頼りきっていましたが、観光業に依存する将来はもはやないと言っても差し支えないでしょう。グローバル・ツーリズムのネガティブな側面を考慮に入れ、経済的な基盤に多様性を取り入れなくては」と市長は話している。