オークランド近郊マタカナ出身のケアヌ・アイザクソンさん(25)とルーカ・ジルストラ=ローさん(19)が、南太平洋ソロモン諸島の最高峰ポポマナセウ山で8日間にわたり遭難した末、ヘリコプターで無事救出されたことが明らかになった。
「人生に一度の冒険」を求めて、道なき熱帯雨林のルートを選んだ2人だったが、山頂から下る途中で豪雨に見舞われ、両側を300メートルの崖に囲まれ、近くに落差50メートルの滝がある峡谷に閉じ込められた。わずか3.5メートル四方のテントだけを頼りに8日間を耐え抜いたという。
食料は乾燥マッシュポテトや干し肉、麺類、野菜、数日おきのチョコレート菓子のみで、次第に配給を切り詰めねばならず、常に空腹だったと振り返る。「暇な手は不安な心を生む」を合言葉に、キャンプの改良や自作のカトラリー作り、日記をつけることで気を紛らわせ、家族への思いや将来の後悔について語り合って過ごした。アイザクソンさんは「絶対に生きて帰れると信じていたわけではないが、必ず出られると分かっていた。どちらかの心が揺らいだ時は、もう一方が支え合った」と語る。
家族らは行方不明中、公に救助を訴えていた。無事ヘリに乗り込めた瞬間の安堵は「言葉にできない」とし、救助にあたった操縦士に感謝を述べた。今回の経験にもかかわらず、2人はアマゾンやネパールなど次の冒険への意欲を失っておらず、「次はトランプを持っていく」と笑顔を見せた。
