ジョンさんとリヴィさんのキットソン-クラーク夫妻が、ノースショアのBeach Roadにジムをオープンしたのはオークランドに記録的な大雨が降り、各地で洪水が発生した3週間前だった。
壁のペンキも乾かぬうちに、ジムは泥にまみれ、マシンは使用不可能な状態になった。
「大雨の翌日、ジムの有り様を見た時のことは筆舌に尽くせません。水に押し流されたがれきや近くの店から流れてきた物がドアの前に押し寄せていました。新品のマシンは水をかぶり、泥だらけになり、オーブンや台所の備品、クルマのバンパーなどがそこらに散乱していたのです」とジョンさん。
しかしそんな中で、彼らを支えたのは、コミュニティの人々だ。
「片付けを始めると、ジムの会員さんたち、家族、友達、地元のショップオーナー、ボランティアなど、多くの人が手伝いに来てくれました」
保険の手続きも意外にスムーズに迅速に行われた。
規定に従って保険を申請すると、4、5日して損害査定人が被害を見に来、2週間後には手続きを全て終了し、保険金が支払われたという。
ジムはこのほど再開の運びとなり、週末は再オープンのイベントが開かれ、数100人が招待されている。
リヴィさんは、「本当にやりたいことは、決してあきらめてはいけません」と語る。