今日、ニュージーランドで第二次世界大戦の空軍爆撃軍団の生き残りは数えるほどしかいない。
オークランドのアーネスト・デヴェンポートさんはその一人。100歳の誕生日を迎えた。
イギリスのリバプールに住んでいたデヴェンポートさんが、英国空軍に志願したのは16歳の時。
1943年にドイツ軍の捕虜となるまで、20回の作戦に出撃し生き残ってきた。捕虜時代のことは、彼は多くを語らない。
故郷のイギリス、チェシャ―から遠く離れたオークランドのノースショアの介護施設で、家族とともに100歳のお祝いをした。
セイリング好きが高じてニュージーランドにやってきたのは1950年代。電気技師としてキャリアを積み、家族を育んできた。
彼の歩んできた時代を振り返ってどう思うかという問いに、「大したことはありません」と答え、100歳という節目をどう思うかという問いに、「いつもと同じ日」と答えた後に、「子供たちが人生を満たしてくれた」と付け足した。
長生きの秘訣を訊かれ、「たくさん経験を積むことと、多分よい遺伝子を受け継いだこと」とシンプルに答えた。
ウクライナの戦争に関する質問では、「政治家が民衆を戦争に導くが、彼ら政治家を選ぶのは私たちなのだから、私たち全員に責任がある」と回答した。