多くのマオリにとって、マタリキは重要な文化と、深い精神性を有する大切な日だが、公的な祭日となったため、この日が商業的な趣を持ち、祝いの厳粛性が減少することが危ぶまれる。
天文学者でマオリ暦の専門家であるランギ・マタムラ氏は、マタリキを普及するためのキャンペーンを続けてきた。初めてのマタリキ祝日を前にして興奮している。
マタムラ氏は政府のマタリキ顧問委員会のチェアーを務め、マタリキの準備をしているテ・アラウィティのアドバイザー役でもある。
彼はマタリキが商業的に活用されることを恐れ、「キリストが生まれた日は、サンタクロースとトナカイの日になり、死んだ日はチョコレートの卵とウサギの日になりました。マタリキ・ポッサムのようなものが出てきたらどうしたらいいのか...」と冗談交じりに語る。
マタリキは本来、大地と海、私たちを取り巻く環境に感謝し、星空を見上げ、現在を祝福し未来を臨むおごそかな時間だ。
祝いの花火は適切だろうか?
マタムラ氏は「荘厳で美しい夜空の代わりに、人工の明かりを眺めなくてもいいでしょう。星を眺めることがマタリキの考えですからね」と答える。
オークランドやクライストチャーチはこのアドバイスに従い、マタリキの花火は取り止めた。しかし、ネルソン、ウェリントンなどは花火の計画を進めている。