4月1日より、最低時給は今までよりNZ$1.2ドル上がり、NZ$17.7ドルとなる。これにより、フルタイムの従業員は、週NZ$48ドルの収入増となる。しかしながら、給与が増えた分、そのしわ寄せで生活費も上がる見通しとなり、生活が楽になると期待する人は少ないという。
インバーカーギルのある女性は、これまで時給NZ$16.85ドルで清掃員として働いてきた。週60時間働き、健康に問題のある成人した娘と彼女自身を支えている。「週NZ$48ドル収入が増えても、その分生活費も値上がりします。私の生活にはあまり変わりはないと思います」とコメントし、増えた収入は、食料とガソリン代に消えてゆくと予想している。
最低時給で働く労働者を多く抱えるホスピタリティ業界では、従業員の給与を上げることで、業界が提供する商品やサービスの値上げに追い込まれている。従業員の給与が増えることで、例えばコーヒー、サンドイッチ、飲み物などの値段が上がり、消費者がこの影響を被ることになる。
