ACCによると、昨年は2日に約1人の割合で、アボガドに関係する治療費の請求があり、国民の税金により支払われた保険料は年間で約NZD7万ドルにも上るとのこと。昨年は、162人が「アボガド」に関係する怪我でACCに保険金を請求している。これらの主な内容は、アボガドの真ん中にある種を取り除こうとして、体の部位を切ったり刺したりして起こった怪我だという。
オークランドのミドルモア病院の形成外科医で、手外科医でもあるメレディス・サイモコック医師は次のように語る。
「今まで見た最悪のケースは、アボガドを刺し貫いて手を刺してしまい、人差し指と中指につながる神経を切ってしまったケースです。これにより指の感覚はなくなり、中指の腱も切れてしまいました」
生涯に渡り、指が不自由になることもあるという。
「多いのは週末のバーベキューの後で、タオルを手に巻いて、しょげ返ってやってきます。午後の遅い時間の場合は、仲間たちが大笑いしているのです」
あまりに頻発するアボガドの事故にしびれを切らしたイギリスの形成外科協会は、切るときは安全に気を付けるよう警告したシールをアボガドに貼るように訴え始めたという。