ニュージーランドの留学や移住、起業、旅行、就職など総合情報サイト

ロトルアの年金生活者向け住宅、自宅拘禁の人が隣に入居 入居者に約5,000ドルの賠償命令

ロトルアの年金生活者向け公営住宅の入居者が、隣に自宅拘禁(ホームデテンション)中の人が引っ越してきたことで精神的苦痛を受けたとして、家主に十分な対応をしなかった責任を問い、賃貸審判所が4,942ドル50セントの賠償を認めた。入居者の身元は秘匿されている。ローカル・デモクラシー・レポーティングが報じた。

家主は住宅・保健サービス提供団体のエマージ・アオテアロア住宅トラストで、ロトルア・レイクス市議会の高齢者住宅の管理を3月に引き継いだ。ほぼ同じ時期に、足首に電子監視装置をつけ敷地内にとどまる必要がある男性が、親族の住む隣接ユニットに入居した。男性は庭など入居者の自宅近くの屋外スペースで運動したり、来客と過ごしたりしていた。

入居者は4月からエマージに懸念を伝え続けた。審判官のミカイル・スティーンズ氏は、入居者が暴行や嫌がらせなどを訴えたわけではないものの、生活への影響は大きかったと認定した。入居者はガーデニングや運動をやめて家に引きこもりがちになり、ロトルアを離れて別の場所に滞在することもあった。決定文は「常にパニックと不安の中で暮らしていた」と指摘し、「入居者自身の尊厳が見過ごされた」と述べている。エマージは7月に隣の世帯を移転させたが、対応は不十分で遅すぎたと判断された。

審判所は、エマージが住宅賃貸借法に違反したとして、住居の使用制限、平穏な居住の侵害、苦痛、代替宿泊費に対する賠償を命じた。一方、嫌がらせにあたるとの別の訴えは退けた。スティーンズ氏は、自宅拘禁中の人は「そもそもその住宅に住むべきではなかった」とも述べている。市議会は、自宅拘禁者を高齢者住宅から排除する方針はないとし、運営の日常業務はエマージの責任だと説明。控訴手続きが終わるまで追加のコメントは控えるとしている。