2023年にウェリントンの宿泊施設ローファーズ・ロッジで男性5人が死亡した火災を巡り、経営側の4人が過失致死罪に問われている裁判が、ウェリントンの高等法院で始まった。被告は、施設の所有者であるグレゴリー・メイン氏、物件管理者のマリー・マーフィー氏、火災管理担当者で入居者のグレン・マカリスター氏、敷地内で働いていた入居者のバリー・コリンズ氏で、4人とも無罪を主張している。
検察側は冒頭陳述で「何層にもわたる不備」があったと指摘し、報道によれば、警報が止められていたために二度目の火が燃え広がったと主張している。これに対し弁護側は、建物の安全を守る責任を負っていた関係機関に、「衝撃的で憂慮すべき」「長年にわたる」失態や不正があったと主張した。マーフィー氏の弁護人は、依頼人は職務を超えて入居者の世話をしており、彼女が整えていた防火対策が実行されていれば、「5人は助かっていたかもしれない」と述べた。
この火災では、放火して5人を死亡させたエサロナ・ロロガ受刑者が、殺人罪と放火罪で有罪となり終身刑を言い渡されている。今回の裁判では、放火犯とは別に、建物の管理体制の失敗が死亡にどの程度つながったのかが問われる。
