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ターバンでのご入店お断りします

マヌレワ・コスモポリタン・クラブに、同僚と訪れたグルプリート・シンさんは、彼が頭にターバンをしていたため、入店を拒否された。クラブ側は、これは規則であって差別ではない、と主張している。

シーク教では、男性は髪を切らずターバンを頭に巻くことが信仰箇条の一つとなっている。

「私たちがクラブに入ろうとした時、『申しわけございません。ターバンを取っていただけますか』と言われました。私は、それは自分の宗教に背くことになるのでできない、と答えましたが、『しかし私どもは入店は無帽でというポリシーを持っております』と言われたのです」

シンさんは、ランチに連れてきてくれた同僚に対して面目ないと感じた、と語る。
「彼らに、これは帽子の類ではなく、我々の文化、宗教的な信条だと説明しましたがムダでした」

シンさんはこの扱いを差別として、人権協会へ訴え出たが、実はマヌレワ・コスモポリタン・クラブが同様に、ターバン入店を拒否したのは初めてではない。2009年にも同様なことがあり、その時クラブメンバーは、投票でルールを継続することを決定している。

クラブのリーダーであるジョン・スティーブン氏は、「これは我々が50年守って来たルールだ。彼には気の毒だが、個人的な攻撃でも人種差別でもない」とコメントしている。

今年初め、シーク教の刀キルパンを携えた7人のシーク教徒たちが、クリケット・ワールドカップ会場となったイーデン・パークへの入場を禁止されるという事件もあった。