ウェリントン病院で清掃を担当するISS Facility Services Ltd.の管理職がサモア人従業員に対して差別的な発言を繰り返していたとして、雇用関係当局から文化教育を受けるよう命じられました。
サモア人従業員ポウリマ・ラヴァと同僚2名は、管理職から「お前たち」や「サモア人は怠け者だ」といった侮蔑的な言葉を受けていたと主張し、これが人種差別に当たるとして訴えを起こしました。特に2021年8月にラヴァが上司リン・ドールと口論になり、その後不当解雇されたことが争点となりました。
雇用関係当局は、ISSが適切に事実調査を行わず、ラヴァの主張を正当に考慮しなかったと指摘し、解雇を不当と判断。ラヴァを職場に復帰させるとともに、彼と同僚2名に合計2万7千ドルの賠償金を支払うよう命じました。また、ISS管理職に対して文化的な教育を推奨し、今後の差別防止策を講じるよう促しました。