ニュージーランドでは、1万5,000人以上のティーンエージャーが、学校に通いながら20~50時間以上働いている。
子どもの貧困問題と闘うChild Poverty Action Groupは、多くの子どもが学校で教育を受ける時間を奪われていることに対し、政府の支援を求めている。
オークランドのOhahuhu Collegeに通うリバーさんは、学校が終わったら近所のKFCの午後4時からのシフトに入っている。仕事が終わるのは午後10時。週末は午前1時の終了時間まで働く。
「いつも疲れています。学校ではくたびれ果てていますが、卒業するまでは通学したい」
このような生活を送っているのは、彼女一人ではない。
イヤー13のグレースさんは、オークランド空港のマクドナルドで週20時間働いている。
「家族を助けることがモチベーションとなって、仕事も学校もがんばれます」とグレースさん。
複数の仕事を持ちながら学校に通い、NCEA試験に落ちてしまったフイファトゥさんは、仕事が終わったあとは、ラップトップで授業の内容を確認して勉強し、2時間だけ眠ってた。時には全く眠れない日も。
「うちは家賃を払ったあとは、お金はほとんど残りません。毎日の食べ物を買うのがせいいっぱいです。学校で無料の給食が出るので助かっています」
子どもの貧困削減省のルイーズ・アプストン相は、生活費を抑えることが、低収入家庭の問題を解決する重要ポイントである、とコメントしている。