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コミュニティを助ける無料学校給食の残り

ウェストオークランドのキャラバン・パークに住み、ラヌイ・バプティスト・コミュニティ・ケアで働くオウェン・クーパーさんは、学校で配給される給食の残りをパークの住人に分けている。

「だいたい午後2時ごろ、学校に給食の残りを取りに行きます。数日持つようなものはフードバンクに持って行き、日持ちしないものはキャラバン・パークに持ち帰ります」とクーパーさん。

4つの学校、少なくとも300人の子どもたちが、余りの給食を寄付している。

政府は無料学校給食プロジェクトのコストの50パーセント削減を計画している。調査で毎日約1万食が廃棄されていると報告されたことが原因の1つ。

しかし平均で約30食を各学校から受け取るクーパーさんは、自分の経験とこの情報は一致しないと主張する。余った食事は廃棄する代わりに、コミュニティで分け合っているからだ。

学校のイベントで生徒が昼食時にいないなど、場合によっては多くの給食が余る場合もあるが、全く余らない日もあるとクーパーさんは語る。

この給食の残りが、何日かぶりのまともな食事となったパークの住人も少なくない。

パークに住んでいるある女性は、この食べ物がなければ、空腹のためスーパーマーケットで盗みを働いているだろうと感じている。

「誰もがお腹がいっぱいで、食べるものがあれば、犯罪も減るのではないでしょうか?」と彼女は語る。