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申告忘れのチキンサンド 罰金AU$3300ドルを善意で援助

カンタベリーのジューン・アームストロングさんは、ブリスベン空港に着いたとき、クライストチャーチで買ったチキンサンドイッチをバックパックの中に入れてたことをすっかり忘れていた。

入国管理に進んだとき、管理官がバックパックの中から未開封のチキンサンドを見つけた時、彼女は「あら、忘れてたわ。すみません、捨てておいていただけますか?」と言ったが、サンドイッチを捨てるかわりに、管理官が申し渡したのは、罰金のAU$3,300 (NZ$3,700) ドルだった。

77歳のアームストロングさんは、これが冗談ではないと知ったとき泣き出してしまった。

後日罰金を払った後も、金額の大きさのショックが抜けきれず、「私はただ物忘れがひどいのです。47年間連れ添った夫と2人、一生懸命働いて貯めた貯金があるほかは、年金でつつましく暮らしています。失ったお金のことを考えると、夜も眠れないほどです」とメディアで語った。

このことをニュースで知ったあるニュージーランド人起業家が、彼女に善意の手を差し伸べた。

彼は名前を公にしないことを希望し、アームストロングさんに「このような無意味な理由で苦しむべきではありません。助けるのに吝かではありません」と、ニュースを伝えたメディアと通してメッセージを送り、彼女の銀行口座番号を尋ね、お金を送金した。

思ってもみなかった善意を受け、アームストロングさんは、「お金が欲しかったからニュースで話したのではありません。人々に警告したかっただけなのに、見知らぬ人からこんなに親切にしてもらい、何と感謝していいかわかりません」と感激にまた泣き出した。