ニュージーランド自然保護局(DOC)は、最近タラナキ山で飼いネコと一緒にハイキングしようとしていた旅行者を発見して引き止めたことを発表した。ネコたちは冬用のジャケットを着て、バックパックに入れて運ばれていた。
DOCのシニア・レンジャー、デイブ・ロジャース氏は、「家で飼われているペットが、国立公園にとってどれほど危険な存在か、わかっていない人もいます。今回は、エグモントの駐車場で、コートを着せバックパックに入れたネコと共に、今にも山を登りかけた旅行者が見つかりました」と語る。
ペットの飼い主はオークランドからやってきて、動物を連れては山に入れない規則を知らなかったという。
ネコやその他のペットは、キウイやアオヤマネガモなど保護されている野鳥、在来のトカゲや昆虫などを捕獲して殺してしまう恐れがあるため国立公園や保護地区には連れてくることが厳しく禁止されている。
「今回が初めてのケースではありません。以前ある女性が、ペットのオウムを肩に止まらせハイキングしようとしていたこともあります」とロジャース氏。
「こういった人たちは多くが動物の愛好家です。旅行するのに愛するペットを家に残しておくのが忍びなく、一緒にどこへでも連れてゆきたいのです。しかし、このような人たちが国中から来ることを考えてもみてください」
National Parks Actの下で、タラナキ山のあるエグモント国立公園にペットを連れてきた場合は、NZ$800ドルまでの罰金を申し渡されることもある。
また、同様の行為を繰り返したり、警告に従わない場合は、NZ$10万ドル以下の罰金か懲役1年の罰を受けることもある。