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ロックダウン中のホームレス モーテルへ

ホームレスや社会的な弱者にとって、新型コロナウィルスのパンデミックは大変な脅威となったが、これが社会への復帰の足掛かりとなるかもしれない。

ティニー・ディーンさんと妻のリンレイさんは、Visions of Helping Handというグループを立ち上げ、タウポとロトルアのホームレスのためにシェルターを運営している。しかし彼らのシェルターは、今回のアラートレベル4ロックダウンの基準をクリアする安全な住居とは言えず、約200人の行き場のない人のために別の住居を見つけなければならなかった。これらの人々は、タバコ、お酒、ドラッグの問題を抱えている人もいる。「新型コロナウィルスの危険性をよく説明しました。イタリアやアメリカで大勢の人が亡くなっていること。タバコを他人と共有したり、吸い殻を拾って吸ったりは決してしないようにとも」とディーンさん。ソーシャルワーカーとヘルスボードが協力して、彼らの部屋を探した。国の緊急プログラムの補助により、1000のモーテルの部屋が、行き場のない社会的弱者に供給されている。モーテルの部屋は快適で、彼らの多くが「人生で最もいい部屋」と感じているという。

「お酒やドラッグの中毒症を持つ者には、最初の1週間は辛かったようですが、ゲームなどをして時間を潰し、彼らは大健闘しています。これを機に飲酒やドラッグをきっぱり断って、社会に復帰してくれればこんなに嬉しいことはありません」とディーンさんは話している。