ニュージーランドのビザ審査に関して、インド人申請者への審査が他人種と比較して厳しくしている疑惑が浮上しているが、その疑いは消える事は無さそうだ。
最近発表となった最新のビザ審査状況によると、Employer assisted visa の申請において、インド人ビザ申請者の14%が却下され、対する中国人ビザ申請者の却下率は4%と人種別内で却下率は大差がある。
移民局は、ビザ審査基準の変更はしておらず、審査は、人種差別を行っていないと、完全否定を続けているが、インド人ビザ申請をサポートする弁護士や移民コンサルタントの間では、「ビザ申請要件を十分に満たし審査に確実に通るべきインド人申請者まで却下されてしまう」と非難の声が収まらない状況だ。
ただ、一方で人種ではなく、海外留学生をターゲットに、厳しくなっているのでは、という声もあがっている。というのも学校卒業後に現地で仕事するための就労ビザの審査期間が長引いているというのだ。
労働党は、昨年6月、永住権取得を背景とした卒業後の就労ビザは認めるべできでは無いとし、留学生が卒業後現地で就職が可能な post-study work ビザの条件を厳しくしていく予定だと発表しており、今後のビザ条件の変更がなされるかどうかが注目される。