ニュージーランドの醍醐味の一つといえばビーチ!しかし全てのビーチが安全というわけではありません。今回はニュージーランドの美しくも危険なビーチをいくつか紹介したいと思います。また、ビーチでの緊急時の対処法もお伝えしていきたいと思います。
1. Piha, Auckland
オークランド在住の私はクリスマスに夫と毎年Pihaに行くのですが、いつ来ても言葉を失うほどの美しさに圧巻されます。ライオンロックと呼ばれるライオンのような形をした岩が特徴的なこのビーチ、波が沖へ引いていく際のエネルギーがとても強く泳ぐのには大変危険です。ニュージーランドで最もレスキュー隊(life guard)に救出された人の多い海としても知られ、Piha rescueというPihaのレスキュー隊の日々を追ったドキュメンタリー番組も制作された程です。
2. Opoutere, Coromandel
コロマンデルの人里離れたビーチ、サーファーにも人気でとても美しいビーチですが、潮の流れが大変強くこのやはりビーチでも十分な注意が必要です。
3. Birdlings flat, Canterbury
丸石の海岸が特徴のこのビーチ、絶対に泳いではだめ!時には海岸を歩くのも危険で、勢いの強い波が一気に押し寄せ全てをさらっていきます。しかしやはり他の海同様このビーチでの景色はとても美しく、サンセットを見るのにも最適の場所です。
ビーチで溺れてしまう最大の理由はRip current(離岸流)。
離岸流とは読んで字の如く岸から離れていく流れのことで、波の間を沖に向かって流れていきます。ローカルの人によれば西海岸の離岸流は大きいものが多いので注意が必要だそうです。
ではもし離岸流にさらわれたらどうすればいいのでしょう?
一番はパニックにならない事です。力を抜いて背浮きをしましょう。人間は空気を吸うと、体の2%だけ浮くようになっています。背浮きをすると2%が顔になります。離岸流に永遠に流されることはなく、離岸流の流れは必ず終わります。もし周りにサーファーやライフガードの人がいるなら右手を上げて助けを求めましょう。もし周りに誰もいなければ岸に向かって泳ぐのではなく先ずは岸と平行に泳いで離岸流から抜け出し、それから岸に向かって泳ぎましょう。しかしやはり危ないビーチでは海には入らずに景色を楽しむのがいいかもしれませんね。