ニュージーランドは今春から来夏にかけて、記録的な強さのエルニーニョ現象の影響を受ける見通しだ。専門家が「ゴジラ」と呼ぶこの現象は、8〜10月に「非常に強い」強度となる確率が90%とされ、2026〜27年の夏にピークを迎えると予想される。1997年の強力なエルニーニョに匹敵、あるいは上回る可能性も指摘されている。ただし「ゴジラ」は俗称で、科学的な強度分類の用語ではない。
典型的なエルニーニョ下では偏西風が強まり、西海岸や南アルプス、内陸オタゴ、サウスランドで雨が増える一方、ノースランド、オークランド、ワイカト、ベイ・オブ・プレンティ、ホークスベイなど北島の東側を中心に降水量が平年を下回りやすい。タスマン、ネルソン、マールボロ、カンタベリー、東オタゴでは気温の変動が大きくなり、東部では高温が出やすいとされる。
強風と少雨で土壌が乾き、気温が上がる時期には山火事の危険度が高まる。消防や農家はすでに備えを進めており、気象当局は今週末にも、より乾燥して風の強い状態の「最初の兆し」が現れる可能性があるとみている。当面は寒暖差の大きい不安定な天気が続く見込みで、9月3日朝には全国的に気温が二桁まで上がる暖かい朝となった。関係機関は、強風による停電や倒木、南島周辺で続く海洋熱波などへの警戒も呼びかけている。
