強い低気圧が南島上空に停滞し、8月27日から28日にかけて広い範囲が記録的な悪天候に見舞われた。観光地クイーンズタウンでは一晩で複数の住宅に水が入り込み、消防・緊急事態管理庁(FENZ)には浸水関連の出動要請が16件寄せられた。フランクトン、アロータウン、レイク・ハウェア、ワナカでも被害が確認されている。
クイーンズタウンのファーンヒルやボーウェン・ストリート周辺、さらにキャンプ場では地盤の緩みが懸念され、住民が夜間に避難した。避難者はヘリテージ・ホテルやメモリアル・センターの福祉拠点に受け入れられた。ファーンヒル、サンシャイン・ベイ、市中心部、フランクトン・ロードの一帯には節水要請が出された。クラウン・レンジ道路がイーストバーンからカドローナまで通行止めとなり、ワン・マイル・ラウンダバウトやゴージ・ロードでも道路がふさがれた。
西海岸のフランツ・ジョセフ付近では嵐の開始以降300ミリを超える雨が降り、テ・アナウとミルフォード・サウンドを結ぶ国道94号は雪崩の危険で閉鎖が続いている。山岳安全評議会は、アーサーズ・パス、アオラキ/マウント・クック、オハウ、クイーンズタウン、ワナカ、アスパイアリング一帯で「自然発生の雪崩が起こりやすい」高い危険度を発表した。当局は不要不急の移動を控えるよう呼びかけている。雨は28日未明から弱まったものの、週末にかけて前線の通過で不安定な天候が続く見通しだ。
