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オークランドの人気遊歩道、1年ぶりに再開へ

オークランド北岸で人気のあるタカプナからミルフォードを結ぶ2.5kmの遊歩道が、1年間の閉鎖を経て再び開放されることが決まった。この遊歩道はニュージーランド全土を縦断する「テ・アラロア・トレイル」の一部でもあり、地元住民や観光客にとって重要なルートだ。しかし、2023年9月に遊歩道がファースコテージの敷地内を通る部分が閉鎖されたのは、遺産保護を巡る敷地所有者とオークランド市議会の間の紛争が原因だった。

ファースコテージは著名なアーティストで写真家の故クリフトン・ファースが住んでいた家であり、現在「ヘリテージA」の保護指定を受けている。この指定により、建物は取り壊すことができないが、所有者はこの保護指定の解除を市議会に求め、敷地を無制限で売却できるようにしたいと考えていた。しかし、市議会はこの要求に応じていない。

所有者であるアン&ポール・ファース財団は、地域社会への「善意のジェスチャー」として、遊歩道を夏までに再び一般に開放すると発表した。ただし、市議会との遺産保護を巡る問題はまだ解決に至っていない。