ガイ・マーシャルくん(12歳)が、ウェリントンのイーストボーンビーチで釣りをしている時、アヒルのデコイのようなものが水面に浮かんでいるのを見つけた。
その後ガイくんの両親が近くに泳ぎにやってきた。寒さをものともしない彼らは、以前はトライアスロンのアスリートだ。
ガイくんの母、ケンダル・マーシャルさんは「夫は水に浮かんだものの正体をどうしても知りたくて、50メートルくらい沖に泳いでゆきました。そしてそれがケルル(ニュージーランド・ウッドピジョン)であることを知ると、岸まで連れ帰ったのです。ケルルは抵抗するそぶりもなく、安心したように夫の腕にすがっていました」と語る。
彼らはケルルをモアナと名付け、そのまま家に連れ帰り、羽についた海水を水で洗い流すと、草で飾った箱を作ってやり、水を与えて休ませた。
その後来訪したケルル・ディスカバリーによって、モアナは適切にウェリントン動物園へ送られて介抱されている。
ケルル・ディスカバリーによると、ケルルの羽毛は水鳥のように撥水性ではないので、マーシャルさん一家が救い出さなければおそらく死んでいたであろうとのこと。