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働くのイヤ、無職でいたい若者

タスマン地方の失業者の中には、果樹園でフルーツピッキングをするよりも、無職でいたい者もいる。

テイラーさんは、フルーツピッキングの仕事に就いたが、続いたのはわずか半日で、稼いだお金は30ドル。失業者となったが、果物を取るよりもこの方がいいという。ウィルさんは、この仕事が続かなかった原因は、満足感が得られないためだと結論付けた。1日9~10時間、同じような作業を繰り返すだけ、また雨が続くと収入がなくなる、とその不満を説明した。

タスマンは、ホークスベイに続いて、ニュージーランド国内2番目のリンゴ生産地。毎年平均で7000件の求人がある。果樹園主は、労働の多くを外国人に頼っているが、今年は特に人手が足りず、旅行者でもフルーツピッキングができるような特別ビザも発行された。

モツエカのナシ園を運営するミッチさんは「国内の若者は怠け者だ。家の中にただ座って、Work and Incomeを行ったり来たりして生活する術を心得ている」と手厳しい。これに対しフルーツピッキングを避ける国内の失業者の中には、「外国人は私たちよりよい条件で雇用されています。地元の失業者は、クルマの中に住んでいる」と意見する人も。

片や外国人のフルーツピッカー、チェコ人のパヴェルさんは「果樹園労働の賃金は、そこまで悪くありません。作業が早ければそこそこのお金が得られます」と感じている。