ネパールとチベット国境地帯を8月下旬に襲った大規模な鉄砲水で、ニュージーランド国籍の5人が行方不明になっている。ネパール警察はこれまでに157人の遺体を収容し、死者は少なくとも160人に達した。なお数百人と連絡が取れていないとみられる。
行方不明のうち4人の身元が判明している。オーストラリア在住のニュージーランド市民スハシニ・レディさんは、豪州の友人グループとガイド付きの15日間のトレッキング中で、4日目に被災したとされる。オークランド在住のデジャン・クズミッチさん、ハミルトンで商店を営むミヒルさんとキナリさんのパテル夫妻も巻き込まれた。パテル夫妻は母親の50歳の誕生日を祝うためネパールを訪れていたという。5人目の身元は公表されていない。
ウィンストン・ピーターズ外相は、外務貿易省がネパール当局と連絡を取り合い、家族を支援していると説明した。8月29日夜にはオークランドで雨の中、数十人が集まってろうそくをともし、犠牲者を悼むとともに行方不明者の無事を祈った。参加者からは「奇跡は起こり得る」「ニュージーランドは支援する用意がある」との声が上がった。現地では悪天候が救助活動を妨げており、捜索は難航している。
