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アカロア沖で観光船が座礁 41人乗船、機関室浸水も全員無事脱出

運輸事故調査委員会(TAIC)は、1月31日にアカロア沖で発生した観光船「ブラックキャット」の座礁事故について新たな詳細を公表した。

乗客38人と乗員3人の計41人を乗せた全長17メートルの双胴船は、アーチウェイ・ロック付近を巡航中、乗員が「通常と異なる方向」から岩に接近していることに気づいた直後、水面下の岩に接触し浸水を始めた。

衝突から約1分後にビルジ警報が鳴り、機関士が右舷機関室を確認すると海水がエンジン上部まで達していた。操舵システムや監視カメラ、船内放送も故障し、非常操舵も作動しなかった。乗員はビルジポンプの操作に不慣れで稼働できず、救命胴衣の着用に10〜15分を要する間に船体は右舷側に大きく傾いた。正午過ぎに緊急信号が発信され、周辺の船舶が救助に駆けつけ、乗客乗員は次々と移乗して避難した。

船長はニカウ・パーム渓谷の浜辺への座礁を試みたが再び座礁し、水上バイクで脱出した。41人全員が無事アカロアに戻ったが、船体は復旧作業の末、荒天で損壊し全損となった。TAICの調査は継続中で、最終報告書で安全上の課題と勧告がまとめられる見通し。