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アラン・ホール氏の冤罪事件、関与の元警官2人に無罪判決

1985年に起きた殺人事件でアラン・ホール氏が誤って有罪とされた「冤罪事件」を巡り、証拠隠しなどにより司法妨害の罪に問われていた元警察官2人について、8月12日、オークランド高等裁判所は無罪の判決を言い渡した。

判決が読み上げられた瞬間、被告2人の家族は安堵のため息を漏らしたという。2人は氏名の公表を差し止められており、恒久的な差し止めを求める方針。イアン・ゴールト判事による無罪理由の詳細は近く公表される予定。

ホール氏は、オークランド南部パパクラで起きたアーサー・イーストン氏(当時、NZポスト=後のテレコムの技術主任)殺害事件で19年間服役した。複数回の上訴を経て2022年、最高裁が「審理そのものが誤っていた」として有罪判決を破棄し、刑事司法制度がホール氏を幾重にも裏切っていたと指摘。ホール氏には過去最高額となる約500万ドルの補償金が支払われている。今回の被告2人は当初の捜査に関わった元警官で、目撃者の証言のうち「現場から逃げる人物はマオリの大柄な男性だった」とする部分を除いた改ざん版の供述書を弁護側に提示し、原本を隠した疑いが持たれていた。ホール氏自身はパケハ(白人)の細身の男性だった。

警察の捜査担当アシスタントコミッショナー、コリー・パーネル氏は判決後、「裁判に持ち込んだ判断は今も支持する」としつつ、「刑事司法制度全体としての失敗があった」と認め、ホール氏一家とイーストン氏遺族の双方に謝意と配慮を示した。警察は2024年末に捜査を再開し10万ドルの懸賞金を設定、オーストラリア各州への捜査員派遣や現場のバヨネットと毛糸帽のDNA再鑑定も進めているが、事件は未解決のまま残っている。