検死裁判所は8月3日までに、2021年12月にレビンのコスモポリタン・クラブ駐車場で発生した死亡事故に関する調査結果を公表した。
死亡したのはオタキ在住のフェンス施工業者ピーター・ボーイ・トゥヒさん(当時65歳)。産業性の聴覚障害があり、手話や口の動きを読むことでコミュニケーションを取っていた。
近くのバーを追い出された後、駐車場で口論となり、通報を受けた警官1人が現場に到着。トゥヒさんが抵抗し警官の胸を押したため、単独で足払いによる制圧を試みたところ、体が宙に浮き頭から先にアスファルトに叩きつけられる形となった。両腕を警官と居合わせた男性に押さえられていたため、受け身を取ることができなかったという。
トゥヒさんは頸椎骨折と頭部・頸部の鈍的外傷により翌日ウェリントン病院で死亡した。独立警察行動監視機関(IPCA)は、逮捕自体は正当だったとしつつ、酩酊し反応の鈍っていた高齢の男性に対して用いられた技術は「危険かつ不釣り合い」だったと結論付けた一方、警察内部の調査では過剰な力の行使は認められなかったとされ、両者の見解は対立している。
娘のアロハ・マケイシーさんは、父は温厚な性格でウェリントン・デフ・ラグビーチームの選手でもあったと語った。検死官は、警官側への脅迫があったとする証拠を踏まえ、対応した警官の身元を非公表とする決定を下した。警察は事故を受け、新人研修で組み伏せ技術に伴うリスクについての指導を強化したという。
