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オークランドに大麻博物館がオープン

ニュージーランドで初めての総合的な大麻処方サービスが、オークランドにあるWhakamana Cannabis Museumで提供され始めた。

この博物館は、大麻の合法化を目指す活動家であるエイブ・グレイによって設立された。博物館では、大麻に関する教育や医師の相談を行っている。

患者が医師との対面診察を受け、その場で大麻の処方を受け取ることができる唯一の施設であり、処方までの時間が従来のクリニックに比べて非常に短縮されている。

ニュージーランドでは、医療用大麻が2018年に合法化されたが、完全な合法化は2020年の国民投票で僅差で否決された。

慢性的な痛みや睡眠障害に悩むルーシー・ファーランドなどの患者にとって、このサービスは救世主となっているが、一方でニュージーランド総合診療医協会のサマンサ・マートン会長は、特定の健康状態に対する大麻の効果に関する科学的証拠が不足していると警告している。彼女は、医療用大麻の使用を推奨しておらず、その長期的な副作用についても懸念を示している。

しかし、グレイは、医療用大麻が既存のユーザーにとっては重要なハームリダクション(害の軽減)であり、違法な市場での購入を避けるための正当な手段だと主張している。また、彼は現在の法制度が十分に機能しているとし、将来的に再度国民投票が行われれば、合法化が実現する可能性が高いと述べている。