人工透析の必要な方でも、健康状態や体力によっては海外旅行は可能です。

ニュージーランドの主要都市の病院には、透析ユニットがあり、「Holiday Dialysis」という旅行者の治療を受け入れる所もあります。

例として、WellingtonをカバーするCapital & Coast District Health Boardの旅行者の透析に関する条件を抜粋すると：
－旅行者の治療予約は最低でも8週間前に申請。海外からの旅行者の場合には、申請は早ければ早い方がいい。
－治療ユニットの定員が決まっているため、希望に添えないこともある。あくまでも空き状況による。
－旅行者の治療は、最長２週間まで。
－治療予約の確定ができるまで、旅行計画は立てないこと（ビザの関係も含み）
－一度確定した予約は保障される。
－緊急治療などの対応が必要になる場合など、予約した日時を変更されることもある。
－旅行者もしくはその家族などとは、常に病院と連絡が取れること。

ですので、旅行計画はまず訪問予定地の病院に治療の予約を申請し、それが確定してからでないと立てられません。
また、同病院での治療が２週間までと制限されているので、２週間ごとに別の病院での治療を予約する必要があります。

http://www.kidneys.co.nz/Kidney-Disease/Holiday-Dialysis/

こちらが、Holiday Dialysisを受けられる病院のリストです。

現時点での自費治療による透析は、一回＄618.75（C&C DHBの場合）で、初回治療を受ける前に総額（週3回X２週間であれば＄3,712.50）を前払いします。
おそらく、どの地域のDHBでも条件や値段は似たようなものだと思いますが、上記リンクのリストから直接問い合わせてください。

※捕捉です
＞日本パスポートのみ（最大３ヶ月）のビジタービザで訪問予定。
通常、日本人に適用される９０日以内の渡航に対するVisa Waiverは、透析を受ける必要のある健康状態では適用されません。
事前にVisitor Visaを申請することになりますが、その際に病院から発行された治療予約のConfirmationと、費用のレシート（又は支払い能力の証明）を添付する必要があります。

元SSNZ様、
沢山の有益な情報を有難うございます。早速参考にして友人達と３人（高校時代からの友人で、本来４人でしたが残念ながら1人は事故で早くに他界、２人が透析患者）で真剣な話し合いを3/27に持つこととなりました。現実の厳しさを目の当たりにする事となります。行けるにしろ行けないにしろ、この情報が非常に役にたったからこそ決断にいたれるのですから、本当に有難かったです。再度感謝申しあげます。

その他、メールで貴重なアドバイスをくださった方もおいでです。非常に参考になるアドバイスや情報を頂けました事、この場を借りて感謝申しあげます。
もちろんこのサイトの存在にも感謝です。
読者であります主に日本人の皆様にも有難うございます。

この旅行計画に伴い、日本から旅行保険に加入する事はできるものなんでしょうか？
透析がらみの事は無理でしょうが、他のいわゆる旅行に関してのフルカバーと言いますか、例えば、旅行者が救急車に乗ることになった場合一回＄800位かかると聞いたことがあります。事故や他の病気などで救急にかかるお金をカバーするいわゆる旅行保険に加入可能なのかどうか、事故にからみ乗る予定の飛行機を取り消す事になったとか再度チケットを買う事になるやら、いわゆる不慮の事故からみ？に関しての保証など、また最悪ベッド状態で日本まで搬送する事になったらなど、（最悪な条件を思いつくだけ考えてみましたが）また注意点など、ご経験のある方、またご存知の方ありましたら、ご投稿を宜しくお願いします。ご拝読有難うございます。

海外旅行保険の中でも、既往症のある方でも加入可能な保険を扱っている所があります。
例えば、AIUですが、東京海上にもあったかもしれません。

透析に関してはカバーされませんが、ご心配のように、その他の病気や持病の予期せぬ悪化で救急の処置が必要になった場合などがカバーされます。
（事故による怪我の場合は、NZではACCが治療費を負担します）
ただし、補償額の上限が低く、旅行期間も３１日以内など条件があったはずです。
それでも、救急車で救急窓口に搬送され、そこで一泊入院ともなれば、最低でも＄２，０００位の請求がきますから、旅行保険には入るべきだと思います。
条件や詳細は直接保険会社に問い合わせてください。

海外で受けた透析の費用は、海外医療費として健康保険の還付が受けられます。
NZの病院から、診療内容明細と、インボイスを貰ってください。
これらは病院で特に書式を持っているとは限らないので、自分で用意して記入してもらったほうが簡単だと思います。
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/honbu/g3/cat310/formA.pdf
日本に戻ってから、市町村の役所で申請します。
NZでもらった書類は日本語に翻訳したものが必要です。

健常者と違って、持病のある方の海外旅行はチャレンジだと思います。
でも、準備などに手間も時間もかかっても、それに見合う経験になれば苦労は帳消しですね。
頑張ってください。

元SSNZさま、今回もご投稿くださり、また書式まで頂き感謝申し上げます。

とあるオンラインで保険を販売している会社へメールで問い合わせをしておりましたが、以下のようにお返事を頂きました。やはり保険に入れるとの事で良かったです。

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31日以内のご旅行目的が「観光/商用」の場合には、
病気や健康状態の告知の必要がございません。

透析を受けていらっしゃるご友人のこの度のご旅行が、上記条件にあてはまる場合には、お申込みいただくことが可能でございます。

なお、特別料金等はございませんが、持病・既往症に関しては「治療・救援費用」の補償対象外となっております。

現地で病状が悪化し病院で治療を受けた場合、ご自身での負担となり保険金お支払いされませんことを予めご了承ください。
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